外壁塗装の見積もりを取るポイント

業者選び

外壁塗装の見積依頼をした場合、まずは営業担当者が現場に来て「現地調査(現在の家屋を調査する)」を行い、その調査結果を踏まえて工事内容を提案します。当然お店によって提案内容が異なるので見積りの内容がバラバラになります。そのため、「単純に価格で比較する」という判断ができません。

そこで押さえておきたいのが、見積依頼をする前に「お値打ちEstimateで良い工事を行ってくれるであろう業者」を絞り込む事です。なお、絞り込めむためにも外壁塗装における「価格の仕組み」について理解しておく必要があります。

価格の仕組み

外壁塗装にまつわる工事価格は「原価+(原価×粗利率)」で算出されます。

例えば私がいた地域では塗装工事の粗利率は35‐45%が平均的でした。つまり、120万円の工事で粗利率が40%であれば工事原価72万円に粗利益が48万円という事です。私たちが希望する「値引き」とは、この粗利益をどこまで削ってくれるか?という事に他なりません。

会社は、発注いただくお仕事の粗利の中から会社の運営費(従業員への給与・会社の家賃・交通費・税金)を支払います。運営費で一番比重があるのが人件費です。つまり、従業員をたくさん抱えている会社ほど工事代金が高くなる傾向にあります。この理解を踏まえた上で、各依頼先の特徴を下記よりご参考ください。

外壁塗装の見積もり先5選

1.ハウスメーカー

価格×
施工△~◎
保障

ハウスメーカーは何百人~何千人と社員がいるためとにかく工事代金が高いです。アナタが高い工事代金を支払う→多くの写真の給与が賄われる、と考えるとわかりやすいでしょう。また、施工は提携している工務店に丸投げしているケースが多いので当たりハズレがあります。保障期間は長く10年保障を行う場合が多いのは嬉しいですが、とにかく高い。その分、失敗するケースは少ないと思って良いでしょう。


2.塗装専門店

価格△~○
施工○~◎
保障

元職人が独立して運営している事が多いのがこのタイプ。外壁塗装一本で運営しているための価格はハウスメーカーより安く施工品質も高い傾向にあります。保障はハウスメーカーと比べると短い会社が多く3~10年までの間でまばらです。ただし、保証が短いと感じるかもしれませんが腕一本でのし上がった職人による施工になるため、必然的に品質が良いことが多く、安心できるといえます。


3.塗装職人

価格
施工○~◎
保障×

価格が安く、丁寧に施工してくれるケースが多い塗装職人。保障は無い、もしくは1~3年程。外壁のメンテナンスでは塗装よりも防水工事の方が重要視されます。「色は綺麗に塗ってくれたが雨漏れしまった」なんてことにならないためにも塗装職人さんにお願いする場合は施主に建築の知識がある方に絞った方が懸命でしょう。もしくは防水工事を防水の職人さんにお願いした方が良い場合もあります。


4.百貨店や家具屋

価格
施工×
保障×

自前のスタッフではなく、契約している工務店に丸投げしていることが多いため、中間手数料として百貨店や家具屋さんの分が乗っかるために塗装会社にお願いするよりは価格面で負担が増えることがあります。丸投げ先次第になるので判断自体が難しいですね。


5.営業会社

価格×
施工×~○
保障

いわゆる訪問販売をイメージしてください。価格は高く、施工のレベルも職人さんと現場監督によって当たりハズレの差が大きいため、お願いする側からすると「コスパが悪い」というイメージ。保障は長くとっているケースが多いですが当てにしない方が良いでしょう。建築について何の理解もなくとも工事を契約できる人間だけが生き残っていく世界ですので、あとはご想像にお任せします。

複数の塗装職人からの合い見積もりをとろう

基本的には塗装職人さんや塗装専門店に合い見積もりをとってお願いした方がベターといえます。他と比べて中間費用がかさんでないため高品質、且つ良心的な価格で対応していただけることが多いです。保障面の心配はあるかもしれませんが、そこは合い見積もりをとる中でヨリ良い提案をしてきた会社さんにお願いすれば良いでしょう。